金銭的出費

「洋書読み」になると金銭的な出費が増加する可能性はあります。例えば、国内の洋書専門書店などで買うと、かなり高い買物になります。これは、本そのものの原価に、輸入にかかる輸送費と書店のマージン(人件費等+利益分)を上乗せして販売しているためです。

ところが、原価は意外に安かったりします。特に専門書などは、同分野の和書に比べると、かえって洋書のほうが安かったりする場合も少なくありません。もっとも、これは為替相場に大きく依存します。私の場合2000年に欧州に来たので1ユーロ=100円の感覚がいまだに残っています。ところが、現在の相場は当時の1.5倍以上ですから、当時安いと思った本も、現在の為替相場ではかえって高いということもあるかもしれません。ドルは反対に安くなっていますので、アメリカの洋書を買うにはいい時期かもしれません。

いずれにせよ、ある程度まとめ買いをする場合には、海外のアマゾンに直接注文して買うほうが安い場合がほとんどです。配送料は注文あたりの固定料金と一冊あたりの追加料金により構成されているので、比較的高い本をまとめ買いをすると割安感があります。欧州の場合には、日本への輸出扱いになって付加価値税が免税になりますので、割と高い本だと配送料を含めても欧州国内で買うのと余り変わらないということさえ起こりえます。もっとも、これは請求書上の話で、日本の税関で内国消費税を別途課されます。

結論的には、以下のようになります。

1)ペーパーバックなどをちょくちょく買って読みたい方は、国内の洋書専門店で買うのが合理的な方法ということになりますので、結構割高な買物になるといえます。
2)そこそこの値段の専門書などをまとめ買いして読みたい方は、海外のアマゾンから買うのが合理的な方法ということになりますので、それほど割高にはならないといえます。

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